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犬は人に付き、猫は家に付く
「犬は人に付き、猫は家に付く」という言い習わしがある。
しかし、「これは犬は飼い主を愛するが、猫は飼い主ではなく家に愛着をを持っている。」という意味ではない。
猫は「縄張り」を大切にする動物で本能的に環境の変化を好まない。
猫は野生で暮らしていたころ、同じ地域で他の猫とトラブルのならないために縄張りを持っていた。自分の縄張り内に入ってくる猫に対しては威嚇し喧嘩になった。
現在、猫は人と暮らすようになったが犬とは異なり猫はには野生の本能が9割残っていると言われている。
人と暮らしている猫にとっての縄張りは家の中となります。
そのため、猫は引っ越しやお散歩、旅行など、縄張りから離れることに対して恐怖を感じます。家の中での縄張りを持つことにより「猫は家に付く」と言われるのです。
以前お見送りのお手伝いをさせていただいたペットちゃんは臆病なネコでした。外出を極端に嫌うため病院にも連れていけなかったという。生涯のほとんどを一部屋で過ごしたペットちゃんにとってその部屋は飼い主さんと自分との居場所、すなわち「縄張り」だったのだと私は思った。
飼い主さんを愛するがために「猫は家に付く」。そういうペットを愛おしく愛さずにはいられない。